朝、お子さんに
親トリさん
と言っていたのに、テレビを見ていてまだ着替えてなくて、
親トリさん
と、このような状況になったり、このような幼少期の記憶があったりしないでしょうか?
他にも、部下に頼んでいた仕事が質問もないから順調かと思っていたら、全然進んでいなくて、
パグオ
というようなこともあると思います。が...
皆さん考えていただきたいのが、
親トリさん
パグオ
と言ったところで、その場の状況が改善されたことはあまりないと思います。
「なんで?」「どうして?」と責めても、また同じことを繰り返していたり、何もいい結果が生まれないことが多いです。
この「なんで?」「どうして?」からちょっと言葉の変換をするだけで、いい結果が生まれることが増えるので今回ご紹介していきます。
目次
「約束」が守れない子供が変わる方法
その前に、子供に対しての「約束」について冒頭であった、
親トリさん
慌ただしい朝に、歯磨きをして、着替えて、出発するという段取りが親の頭にあるので、「約束だよ!」とお子さんに言ったのに守れていなかったり、
夜お子さんが遊んでいて、
親トリさん
と言ったのに約束が守れていなかったりすることがあります。
こういった大人と子供が約束したのに、約束を守ってくれないお子さんは多いんじゃないかなと思います。
けれどこの「約束」はそもそもお互いが納得して取り交わすものですが、大人と子供で取り交わされる「約束」というのは、一方的にこうしてね。という「命令」になっています。それなのに、この約束が守れていないと大人は
親トリさん
と言ってしまうことがあります。しかしこの約束が子供にはまだ難しい時もあるかもしれません。例えば大人同士で
パグオ
と言われても、現状どう考えても無理です。けれど大人は子供にこれを求めてしまっていることがあります。
そうすると子供がどうなるかと言うと、
『約束が守れない自分』
がどんどん形成されて大きくなっていきます。大人はよくよく考えれば、子供に言ったことはまだ早かったな。と分かりますが、「約束だよ」と言われた子供は、「自分はこれができないんだ」「約束が守れないんだ」という積み重ねから、段々と自尊心や自己肯定感が削れていってしまいます。子供にとって周りの大人の存在は大きく、親ならなおさらです。その大人たちに「約束だよ」と言われたのに、『それが守れない自分」という存在が嫌になってしまい、自己嫌悪に繋がりやすくなってしまいます。そこで解決方法を二つ紹介します
子供が必ず守れる約束を設定する
簡単なことからでいいので、必ず守れる約束をして、それが出来た!という成功体験を積んであげることです。例にあげた
親トリさん
これも悪くはないのですが、全部を片付けるのは難しいので、もっと簡単に必ず守れるような
親トリさん
という風に設定するわけです。そしてご飯の時間になったら、
親トリさん
とうながして出来たら、
親トリさん
という風に難易度下げて伝えると、お子さんは「約束が守れた自分」と自信がついていきます。その自身がついてきたところで、守れそうな範囲の中で少しづつ難易度を上げていき、達成できた自信を積み重ねて、最終的には全部片付けられるようになります。そして褒める時は、
親トリさん
と主語をYou(子供)にするのではなく、I(私)にして
親トリさん
と言ってあげる方が、お子さんには響きやすいです。
約束の設定に子供も参加する
冒頭の
親トリさん
ここで時間の設定をします。時間をお子さんに決めさせるのではなく、親が時間を決めてアラームやタイマーを付けて、それをお子さんがスタートボタンを押します。お子さんが押すことで、自分で約束をスタートさせたことになります。一方的に言われたことではなく、その約束に自分も参加していると自覚できやすくなり、約束も守りやすくなります。
先ほどの、お片付けも親がひとつと決めずに、お子さんと一緒に決めるのも効果的だと思います。
本当の意味での解決
話が少しそれましたが、「なんで?」「どうして?」から、ちょっと言葉の変換をするだけで、いい結果が生まれることが増える言葉とは...
「なんで?」「どうして?」から
「何があったの?」に置き換えます。
先ほど例にした、
親トリさん
これは、理由を聞いているようで、理由を聞く気は実はありません。
質問しているようで、言ってる方も責めているとは思いますが、お子さんも自分が責められていると思っています。。要は「早く着替えなさい」という意図があるけれど「なんで?」を使ってお子さんに言っています。
大人に対して使っても大差なく、
パグオ
これも、理由を聞いているようですが、
「それはダメだ!」と責める言葉の上に、「早くしろ。質問にこい。誰かに聞け。」という意図があり、「なんで?」「どうして?」を使っています。
そこで理由を言ったところで、言っている方も責めている感情があり、言葉の裏には意図もあるので、なかなか、「そうか。」と聞きいれてくれる上司は少なく、否定するような返答を繰り返しいるうちに、部下は怒られない適当な言葉を選び、「聞きに来い」と言われていても、質問すらし辛い環境を徐々に作りあげていきます。
そこを
「何があったの?」に置き換えます。
親トリさん
パグオ
この言葉に置き換えるだけで、言われたお子さんや部下は、自分だけではなく、自分を含めた環境にも目を向けられて聞かれているように感じ受け取ります。
しかも、「なんで?」「どうして?」だと責められているように感じる言葉が
「何があったの?」だと心配してくれているように感じます。そうすると、言われた方も本当のことを言いやすくなります。言った本人も言葉の裏の意図はなく聞く耳をもちます。
今まで
親トリさん
と怒っていた時は
ひよこちゃん
と黙り込んだり、不機嫌になっていた子が
親トリさん
と言い方をかえただけで、
ひよこちゃん
と意外にも簡単な答えだったりするのです。そんなことすら、「なんで?」「どうして?」では言えなくしていたようです。
イライラして思わず「なんで?」「どうして?」と使いたくなるかもしれませんが、一呼吸置いて、「何があったの?」と言える心のゆとりをもってみて下さい😊
「なんで?」「どうして?」を使っていい状況
「なんで?」「どうして?」と言う言葉がネガティブな言葉になってしまいましたが、そんなことはありません。
多様していい状況があります。
それは、褒める時です!
例えば、お子さんがお絵描きをしている時に
親トリさん
と言うよりも、
親トリさん
と言ってあげます。そうすると喜びは倍増され
ひよこちゃん
と楽しそうに工夫したところを教えてくれ、お子さんのモチベーションもあがります。
「なんで?」「どうして?」や「何があったの?」を使い分けて相手のモチベーションをあげて、より良いコミュニケーションをとる参考になれば嬉しいです😊